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美濃歌舞伎博物館 相生座のご紹介



ここでは、美濃歌舞伎博物館 相生座の歴史や、過去に公演された歌舞伎についてご紹介していきます。

市川猿之助一座の杮落し公演により蘇った昔ながらの歌舞伎

美濃歌舞伎博物館 相生座

美濃地歌舞伎博物館 相生座は、瑞浪市日吉市地区にあるゴルフ場、日吉ハイランド倶楽部の敷地内に建つ芝居小屋。

岐阜県の旧恵那郡明智町にあった江戸期様式の芝居小屋「常盤座」(明治初期までは名古屋市の大曽根にあった芝居小屋を明智町に移築したもの)と、1894年(明治27年)に旧益田郡下呂町宮地の村人が総力を挙げて建てた芝居小屋「相生座」が、解体処分の危機に面していたのを見かねた地元の有志が引き取り、地歌舞伎の文化を受け継ごうと移築、合体復元した建物です。その姿は、往時の農村舞台の様子を今に伝える貴重な建築物となっています。

1976年(昭和51年)の8月に行なわれた杮落し公演では、三代目市川猿之助一座が来演。『新舞台水昇鯉滝』という狂言の中で、舞台前の床下に掘られた水槽に水を張って鯉つかみを演じたり、本火を使って照明とし、本舞台には一面の瑠璃灯を飾って昔ながらの芝居小屋の雰囲気を再現したりするなど、昔ながらの演出も話題となりました。

これは、香川県琴平町の「旧金毘羅大芝居(金丸座)」にて「こんぴら歌舞伎大芝居」が始まる、およそ10年も前のことです。その後行なわれた「こんぴら歌舞伎大芝居」が大盛況だったこともあり、江戸ブームや歌舞伎ブームの流れに地域おこしの活動が相まって、日本各地で地歌舞伎の復興や芝居小屋の再建が手掛けられるようになります。そのような風潮の中で、美濃地歌舞伎博物館 相生座の杮落し公演は、古来の地歌舞伎の魅力や芝居小屋特有の空間の趣深さを見直すきっかけになったと考えることもできるでしょう。

なお、美濃地歌舞伎博物館 相生座の本舞台前には水槽が設けられていますが、旧様式の芝居小屋の中でこの装置を残すのは相生座のみ。江戸時代、都市の大芝居ではしばしば「水船」と呼ばれる水槽を設置し、本当の水を使った「鯉つかみ」や「水中早替わり」などで夏の狂言に涼を与えていました。そのような趣向を取り入れた意味でも、相生座の杮落し公演は歌舞伎好きの人々を大いに喜ばせたのです。

歌舞伎の衣装や小道具を収蔵する博物館としての役割

美濃地歌舞伎博物館 相生座の再建の発端は、1972年(昭和47年)。江戸時代から岐阜県の美濃地方で盛んに行なわれ、300年もの歴史を誇る地歌舞伎伝統の衰退、喪失を危惧した小栗克介氏の提唱により、美濃歌舞伎保存会が結成されたことに始まります。

ゴルフ場の日吉ハイランド倶楽部の従業員が中心となり、江戸期の地歌舞伎の型を残すために活動を続ける保存会では、松本団升師(団升師没後は松本団女師)を振付師に迎えて演技指導を仰ぎ、地歌舞伎の継承のために様々な活動を実施。岐阜県内で、江戸時代から伝承されてきた地歌舞伎の貴重な衣装や小道具、資料などを多数所蔵、美濃地歌舞伎博物館として展示公開しています。

主な所蔵品は、瑞浪市有形民俗文化財指定の「黒天鳶絨地金繍牡丹唐獅子文」をはじめ、江戸時代末期から明治、大正、昭和時代の4時代にわたって使われていた農村歌舞伎の衣装、かつら、小道具など約4,000点。また、花道、すっぽん、回り舞台など本格的な舞台機構を備えた相生座では、貴重な衣装やかつら、小道具を修繕しながら大切に使用し、公演を実施。

公演は8月最終土曜日と10月の第1金曜日の年2回行なわれてきましたが、2015年(平成27年)は「長月公演」として、9月の最終土曜日に開催。生きた博物館として、地歌舞伎の魅力を伝えています。また、通常時は歌舞伎の衣装や着付けの体験、舞台裏の見学も受付けており(要予約)、地歌舞伎の文化や伝統を次世代へ受け継ぐための活動に尽力しているのです。

過去に公演された歌舞伎

2015年(平成27年)

  • 恒例 美濃歌舞伎公演(長月公演、敬老公演)

2014年(平成26年)

  • 第43回 美濃歌舞伎 納涼公演
  • 第22回 飛騨・美濃歌舞伎大会みずなみ2014

2013年(平成25年)

  • 第42回 美濃歌舞伎 納涼公演
  • 第39回 美濃歌舞伎 敬老公演

2012年(平成24年)

  • 第41回 美濃歌舞伎 納涼公演
  • 第38回 美濃歌舞伎 敬老公演

2011年(平成23年)

  • 第40回 美濃歌舞伎 納涼公演
  • 第37回 美濃歌舞伎 敬老公演

2010年(平成22年)

  • 第39回 美濃歌舞伎 納涼公演
  • 第36回 美濃歌舞伎 敬老公演

2009年(平成21年)

  • 第38回 美濃歌舞伎 納涼公演
  • 第35回 美濃歌舞伎 敬老公演

劇場情報

劇場名 美濃歌舞伎博物館 相生座施設情報を見る
所在地 〒509-6251
岐阜県瑞浪市日吉町8004-25
連絡先 0572-69-2126
アクセス JR瑞浪駅から路線バスに乗り換え、「田高戸バス停」下車すぐ
中央自動車道・瑞浪ICから約30分
ホームページ http://www.nakasendou.jp/aioiza/
設備 舞台、桟敷、花道、すっぽん、下座、太夫台、回り舞台
座席数