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舞台用語集(か行)



舞台に関する用語(か行)をご紹介します。

カーテンコール

カーテンコール(カーテンコール)

公演が終演し、舞台に幕が閉じられたあと、客席から聞こえる観客の賞賛の拍手に応えるため、出演者が舞台に立ち、もう一度、幕を開けること。観客側の視点では、舞台の感動を拍手で伝えたいため、出演者を再び舞台に呼び戻し、ときに立ち上がって拍手を送る(スタンディングオベーション)。出演者は観客の拍手喝采を受けて、配役の重要度の低い順から舞台に登場し、最後に主役や座長が現れ、お辞儀をしたり、手を振ったり、お礼の言葉を伝える。また、作品、俳優、演出家といったスタッフを観客が育てるためにも、特に心を揺さぶられなかった公演では、終了後、さっと席を立って帰ることも大事。コンサートのアンコールとは意味合いがちがう。アンコールの場合は、コンサートの演目終了後、もう少し聴かせてほしいと曲をねだること。

飼い殺し

飼い殺し(カイゴロシ)

舞台転換をするスタッフが、公演の間、つきっきりで装置裏に待機していること。また、舞台の構造上、出番前の俳優がお客さんから見えてしまうとき、やむなく観客から見えない舞台裏の一定の場所で、開演前から出番がくるまで、さらには公演が終了するまでじっと待機していること。動きたくても動けない状況にいることを指す。シチュエーションによっては、天井の高いところに吊るされたままの俳優もいる。どの場合も舞台上にいるため、物音ひとつ立てずにじっとしていなければならない。本来は役に立たなくなった家畜を死ぬまで飼い続けておくことを意味し、それを転じてサラリーマンの世界ではやり甲斐のない役職や仕事しか与えず、定年まで雇用しておくことを指すが、演劇の場合はまったくちがう意味を持つ。

介錯

介錯(カイシャク)

本来の意味は、切腹をする際、本人の苦痛を軽減させるために介助を担当する者が背後から刀で首を切り、即死をさせること。または、付き添って世話をすることだが、舞台においては後者の意味合いが強く、公演中、主に出演者の手伝いや手助けをすること。俳優が扉や障子の開け閉めなどをするシーンでなめらかに開閉するよう助ける、早着替えを手伝う、さらには、俳優が登場、退場しやすいように袖の幕をスタッフが押えるなど、本番で演技がスムーズに行なえるようにサポートする。また、吊り下げてある照明の向きを変えるとき、セットとぶつかって乱れてしまった幕をきれいにするためなどに使う長い棒を「介錯棒」と呼ぶ。素材は竹かアルミ。5m近くある物もあり、長さを調整することができる。

顔合わせ

顔合わせ(カオアワセ)

プロポーズをし、いよいよ結婚となったときに両家で食事に行くことを顔合わせと言うが、舞台の世界でも意味はほぼ同じ。稽古の初日に出演者やスタッフが全員集まって顔を合わせること。この日から舞台終演まで、一緒に舞台を創り上げていく大切な出会いとなる。当日は自己紹介だけで終わったり、親睦会を行なう、演出家が作品のコンセプトを語る、スケジュールの確認をする、そのまま台本の読み合わせをするなど、公演によって様々。また、イメージのちがう俳優が共演するときなどに「異色の顔合わせ」「初顔合わせ」などとマスコミに言われることもある。ちなみに、歌舞伎用語では「顔寄せ」と呼ぶ。稽古に入る前に関係者が全員集合し、作者が狂言名題を読み上げてから一本締めを行なって散会する儀式を言う。

鏡(カガミ)

客席からの見切れ(本来、見えてはいけないもの)を隠すために立てられる大道具のことで、鏡パネルとも言う。 例えば、窓や襖(ふすま)、扉などを開いたとき、舞台の奥が見えないようにするためにパネルを立てておく。窓の場合は外の景色が描かれている。また、「鏡板」は能舞台のシンボルで、正面に松が描かれた羽目板を指し、桃山時代以降に使われるようになった。春日大社の影向の松を描いたとされる老松が描かれていることが多い。壁の反響を利用した音響効果を狙った、お客さんを一定方向だけ観てもらえるよう演出するためなどと伝えられている。「鏡の間」は、姿見用の大きな鏡が設置してある場所。具体的には、橋掛りの突き当たりで揚げ幕の奥、楽屋との間に位置する板敷きの部屋。舞台に出る前に役者が自分を映して姿を整え、心をしずめて待つ能舞台の一部。

書割

書割(カキワリ)

パネルや板などに紙や布を張り、風景や建物といった背景を描いた物。舞台で使う大道具のひとつ。板を組み合わせて書いた物をいくつかに割ることができるため、書割と呼ばれるようになった。本来は、家屋やビルなどをきちんと描いた物を書割と言うが、海や山といった遠くの景色を描いた「遠見(とおみ、けんえん)」と呼ばれる物も、総称として書割と言われることもある。遠見は遠くまでを描くことによって舞台を広く見せる、それぞれの季節を描いた物を舞台転換のときに変えることによって、時の流れを表現することができるなど、作品の深さ、幅を広げる大事な役目も担っている。さらに、パネルに描くのではなく、布に描いてそのまま幕としてセットされる場合は「道具幕」、背景として使う幕全般を「書割幕」と呼ぶ。

掛け声

掛け声(カケゴエ)

小鼓や太鼓など、能で打楽器を演奏しながら演奏者が発する声のこと。掛け声によって演奏者同士の意思の疎通を図り、音の強弱なども示す大事な役割を持つ。ロックやポップ、アイドルのコンサートでも、ある曲のある部分にタイミング良く観客が同じ言葉を発し、お決まりの掛け声を楽しむことも多い。会場が一体となり、臨場感が増す。また、客席から舞台に向かってタイミング良く屋号や代数を叫ぶ掛け声を歌舞伎では「大向こう」と言い、3階席の後方、舞台からもっとも遠い席を指す。「よぉっ」「待ってました」「成田屋」といった掛け声は、タイミングが非常に大切なため、それぞれの作品に精通していなければならない。そのため、ひとつの作品を何度も観に行っているお客さんからはじまったものとされている。

敵役

敵役(カタキヤク)

歌舞伎の中で悪役全般のことを言う。敵役の中でも種類があり、国盗りや主家横領を企む最高に悪い「実悪 (じつあく)」、公家をはじめとした位が高く出世をもくろむ不気味な雰囲気が特徴の「公家悪(くげあく)」、ハンサムで魅力的な男性だが、自分に惚れた女性を平気で裏切る「色悪(いろあく)」、善人のふりをした腹黒いハンサム「実敵(じつがたき)」など。 実悪は燕手(えんで)と呼ばれるツバメの翼のように両側から髪をはみ出させた独特の鬘(かつら)を、公家悪は長髪の鬘を着けることが多く、平敵(ひらがたき)、端敵(はがたき)と呼ばれる下っ端の悪役は顔を赤く塗った「赤っ面」をほどこすなど、見た目にも悪人だと分かるようにしている。ちなみに悪人の隈取(くまどり)は邪悪や非道を表す藍色を使うことが多い。

カットイン、カットアウト

カットイン、カットアウト(カットイン、カットアウト)

映画やテレビでは、ある場面にいきなり他の場面を入れる(カットイン)、急に消す(カットアウト)ことを指すが、演劇では照明や音響に用いる。急に照明を入れたり消したり、音を入れたり消したりすること。ただし、演劇は撮影とちがって撮り直しができないため、カットイン・カットアウトをする場合はすべてのスタッフが練習を重ねてタイミングを合わせることが必要になってくる。また、照明の光量を少しずつ上げる、音量を少しずつ上げることをフェードイン、反対に、光量、音量を少しずつしぼることをフェードアウトと言う。音声では、同時進行で片方の音をフェードイン、片方の音をフェードアウトさせることをクロスフェードと言う。同じ意味で映像の世界では、片方の映像が徐々に現れ、片方の映像が徐々に消えていくことをディゾルブと呼ぶ。

歌舞伎

歌舞伎(カブキ)

音楽、演技、舞踊の3つを備えた総合芸術で、能楽や文楽と並ぶ日本を代表とする伝統芸能。安土桃山時代の女芸者、出雲阿国(いずものおくに)によって1603年(慶長8年)に京都ではじめられた。この「かぶき踊り」の人気から、遊女を集めた「女歌舞伎」、前髪のある美少年による「若衆歌舞伎(わかしゅかぶき)」が生まれた。しかし、幕府から風紀を乱すものと禁止されたことで、現在の基礎となる成人男性による「野郎歌舞伎」へと変化していった。歌舞伎の語源は奇抜な身なりをする、勝手な振る舞いをするという意味を持つ「傾く(かぶく)」。既存の考えややり方にとらわれず、その時代の流行を積極的に取り入れながら観客を楽しませる精神は、発祥から400年以上経った今でも受け継がれている。レパートリーは700以上。

歌舞伎十八番

歌舞伎十八番(カブキジュウハチバン)

正式名は「江戸市川流 歌舞妓狂言組十八番(かぶききょうげんくみじゅうはちばん)」。略して「歌舞伎十八番」と言う。七代目市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)が市川宗家のお家芸として、初代、二代目、四代目によって初演された中から選んだ18番の歌舞伎演目。1832年(天保3年)に市村座で行なわれた「八代目市川團十郎襲名披露興行」で制定を公表した。そのとき10歳の長男の海老蔵に八代目團十郎を襲名させ、自身は海老蔵に改名した。七代目團十郎を襲名したのも10歳のときだった。歌舞伎十八番の役のほとんどが、初代〜四代目までが得意とした、乱暴者だが霊力と超人的な力を持つ正義の勇者「荒事(あらごと)」。台本がなく、内容がはっきりしない演目は口承などから復元した。中でも江戸の粋を具現化した「助六」が人気で、上演すれば必ず大入りになった。

かぶりつき

かぶりつき(カブリツキ)

舞台に最も近い客席のこと。舞台にかぶりつくように見ることを指す場合と、舞台演出で使ったスモークや水を被(かぶ)ってしまう席という意味もある。語源のひとつとして、江戸時代の狂言の舞台演出で雨水(歌舞伎用語で「本水(ほんみず)」と言う)、あるいは泥、砂といった本物を使う演目があったことから、最前列の観客には舞台から飛び散った水や泥を被ってしまう可能性が高い。そのため、最前列の観客に被りものが用意されたという説が残っている。例えば「天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)」「鯉つかみ(こいつかみ)」をはじめとした夏に好んで行なわれる芝居では、池に本水が仕込まれている。役者が勢い良く飛び込むと水しぶきが上がり、実際に舞台からはみ出して客にかかったり、水そのものを見ることで、夏を涼む効果もあった。

框(カマチ)

住宅では、扉、障子といった建具の四周に取り付ける枠のこと、または、玄関の上がり口や床の間を作る際、太い木材を使い、床板を切断した面を隠すために取り付ける木、化粧用の横木のこと。建築の専門用語で玄関の上がり口を上がり框、床の間を床框と呼び、建具に関してはホールや舞台でも似た意味を持つが、主に舞台の先端部分を指す。床とはちがう素材でできていることが多く、舞台と客席とを分ける舞台でいちばん大切な部分。言わば、舞台の顔。結界と呼ぶ専門家もいる。その重要さは、間違えて釘を打つなどして傷を付けると、劇場の管理者に厳しく注意されるか、出入り禁止になる程。ガムテープ、ビニールテープを貼ることはもちろん、物を置くこと、照明を当てることさえも許されない。

髪梳き

髪梳き(カミスキ)

女性が櫛(くし)で男性の乱れた髪を梳き、整えてやることで、女性から男性への愛情を表現したり、ふたりの愛を確かめ合うといった演出効果のある歌舞伎の一場面。代表的な場面は「其小唄夢廓(そのこうたゆめもよしわら)」での遊女三浦屋小紫(みうらやこむらさき)が白井権八(しらいごんぱち)を町人の髪に仕立てる、「雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)」の片岡直次郎と三千歳(みちとせ)の逢瀬など。ふたりだけの秘められた艶やかな時間を表現している。同じ髪を梳くシーンでも「東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)」では意味がちがってくる。毒薬によって醜い顔になったお岩がお歯黒(はぐろ)を塗り、櫛で髪を梳く場面は、梳くたびに髪がごっそりと抜け、血が流れ落ちることで、女の情念や怨念を表し、不気味さがいっそう増す。

上手、下手

上手、下手(カミテ、シモテ)

客席から舞台に向かって右側のことを上手(かみて)と言い、左側を下手(しもて)と言う。そのため、舞台のセットでは下手に玄関があり、上手に座敷の奥が造られることや、身分の高い役を向かって右に、低い人を左に配置するのが約束事となっている。落語でも、身分の高い人や年長者を演じるときは下手の方向を、身分の低い人を演じるときは上手の方向を見ながら話す。 上手・下手は現場で最も使われる言葉ともされ、上(かみ)、下(しも)と略して呼ばれることも多い。 また、舞台の前方の客席側を舞台面(ぶたいめん)、舞台の後方を舞台奥(ぶたいおく)と言い、略して面(つら)、奥(おく)と呼ぶ。欧米では、日本の客席目線とは逆に、舞台に立つ俳優目線から客席に向かって左(ステージレフト)、右(ステージライト)と呼ぶ。

仮花道

仮花道(カリハナミチ)

舞台の左側の下手(しもて)にある花道(はなみち)「本花道(ほんはなみち)」に加え、右側の上手(かみて)にもある花道を「仮花道」と言う。「仮花」と呼ばれることもある。さかのぼること江戸時代。当時の芝居小屋で、スタッフや観客が使用する通路から発展した、当時にとっては斬新な舞台演出だった。本花道よりも狭く、必要に応じて仮設される。ふたつの花道を使うことで(「両花道(りょうはなみち)」と言う)、空間が広がり、スケールの大きい、より華やかな舞台になるため、歌舞伎では人気の高い公演となることが多い。仮花道を使った代表的な演目は、ふたつの花道を吉野川の両岸に見立て、登場人物のふたりがせりふのやりとりをする「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」など。

楽屋

楽屋(ガクヤ)

化粧をする、衣装を着るなど、出演者が出番前に公演に必要な準備をし、時間まで待機する、または、休憩をする部屋。控え室のこと。たいていは舞台の近くにある。また、「楽屋割」は楽屋として使える部屋を担当者が出演者に振り分けること。あるいは、担当者によって振り分けられた部屋。舞台ではメインの俳優、コンサートでは指揮者がひとり一部屋になることが多く、配役の重要度が低かったり、グループになると大部屋が割り当てられることが多い。同じ楽屋を使った言葉で「楽屋落ち」は、内輪受けのこと。一般には分からず、関係者、身内にしか分からない面白い話を言うが、語源は落語から。一部の人にしか受けないネタは、あまり多いとしらけてしまう。また、「楽屋祝い」は本番を迎えた俳優に対して、知人やファンがおめでとうの気持ちで贈る差し入れ、プレゼントのこと。

強盗返し

強盗返し(ガンドウガエシ)

龕灯返(がんどうがえし)とも書く大道具の舞台転換の方法のひとつ、または、強盗(がんどう)を使った仕掛けを指す。前者は進行の邪魔にならないよう短時間にスムーズに場面を切り換える手段で、幕を上げたり下げたりすることなく、照明を消した一瞬の間に、場所や季節を切り替えること。また、大道具を後ろへ倒し、底に仕込まれた背景によって場面転換させる演出「強盗」のことで、「どんでん返し」とも言う。強盗とは、江戸時代に開発された金属、または木でできた手持ちランプの一種。内側に取り付けられた2本の鉄輪にろうそくを固定させることで、どんな方向へ振り回してもろうそくの火が消えない仕掛けになっている。正面のみを照らす特徴があることから、強盗を持つ人の顔は照らされないため、強盗(ごうとうが)民家に押し入るとき、または、岡っ引(おきっぴき)が強盗を捕まえる際に使われた。

柝(キ)

一般では拍子木と言うが、歌舞伎では 柝(き) と呼ぶ。四角に切り出された2本の木を打ち合わせることで音を出す「チョンチョンチョン」と響く音のこと。俳優に時刻を知らせる、演技のきっかけを作る、効果音など、様々なシーンに使われる。打っているのは狂言作者。演目それぞれに担当がおり、幕開けから幕切れまで、客席からは見えない場所で責任を持って打つこととされている。開幕30分前に鳴物が着到(俳優が楽屋に入ること)の知らせを演奏したあとの「着到止め」、開幕の合図(「 柝を直す」と言う)、迫り上げ、迫り下げ、舞台転換など、それぞれのシーンにあわせて間をあける、続けて打つなどをする。舞台上の俳優の演技を見ながらタイミング良く打つ。また、舞台の上手の隅に設置してあるツケ板と呼ばれる板に木を打ち付けて効果音を出す「ツケ」とは別。こちらも俳優の演技にあわせて打ち、動作や物音を強調する。

消え物

消え物(キエモノ)

俳優が劇中で使う小道具で、使ってなくなってしまうもの。再利用できない物を指す。ガムやタバコをはじめ、食事のシーンで使う食べ物、飲み物、演出効果として使うドライアイス、ローソク、さらには、口紅を折る、手紙を破る、瓶を壊すシーンがある場合は口紅、手紙、瓶がそれに該当する。毎回使うため、本番で在庫がないと作品が台無しになってしまう危険性があり、公演期間にあわせてリハーサル、本番両方で使う分以上を揃えておく必要がある。また、食事のシーンの場合、あたかもそこに料理があるように俳優がパントマイムで表現する場合も少なくないが、実際に食べる場合は、小道具担当が食べやすいように小さく切るなど、演技中に支障を来さないように工夫してある場合が多い。

きっかけ

きっかけ(キッカケ)

公演に向けて稽古をしていく中で、例えば俳優が登場するシーンのタイミングや、大道具などの裏方がそれぞれ動くタイミングなどを言う。別の言葉で糸口、手がかり、チャンスなど。演劇の世界では、台詞をきっかけに照明がフェードインしていく、物が落ちたタイミングで音響効果を入れる、俳優が叫んだあとに大道具が雪を降らすなど、計算されたたくさんのきっかけを必要としている。語源は動作の終わりを表す「切る」(使いきる、やりきる)と、動作の最初を表す「掛ける」(電話をかける、メガネをかける)から。ひとつの動作が終わり、次の新しいアクションを起こすこと。 歌舞伎の場合、柝が客席から見えない場所で、チョンチョンと音を出して知らせる。 同意語としてテレビなどで見られる「Cue(キュー)」。

客演

客演(キャクエン)

所属していない団体の公演に出演することを指す。例えば、自分が所属している劇団以外の劇団が主幹する作品、フリーで活動している俳優がどこかの劇団の作品に出演するなど、ひとつの作品に招かれること、ゲストの意味。また、劇団がホームページやチラシなどで呼びかける「客演募集」は、出演者募集の意味を持ち、この場合はプロの俳優ではなく、定期的に稽古に通うことができる演技経験をしたことのない素人に応募資格があることが多い。クラシック・コンサートでは、所属していない楽団に招かれた指揮者、バイオリニスト、ピアニスト、サックス奏者といった演奏者のこと。決められた曲やその公演のみ参加となる。ヒップホップなどでは同じ意味でフィーチャリングを使う。アルバムやコンサートにゲストで参加することを言う。

客電

客電(キャクデン)

劇場、ホールなどにおける客席の照明のこと。開演5分前を知らせる1ベルが鳴ると、客席の光量が少し落とされ、開演直前を知らせる2ベルが鳴ると同時に、客席の照明がすべて落とされ、ほぼ真っ暗にする。逆に、客席の照明が明るくなると終演の合図となり、帰り支度をしなければならない。スタッフ間では「客電が落ちる(消える)」「客電が入る(灯る)」と呼ぶ。上演中はたいてい客電が落とされているが、客席まで出演者が出向く演出のある場合や、コンサートのアンコールでミュージシャンから客席がよく見えるように、また、会場が一体化する効果を出すために、客電を入れてステージと客席を同じ明るさにする場合がある。また、ミュージカルでは客電が入ったあとにもオーケストラの演奏が続き、あいさつが行なわれることが多い。

脚本

脚本(キャクホン)

シナリオとも呼ばれ、台本と同じ意味を持つ。戯曲とはほぼ同じ。しかし、戯曲は文学作品で上演を目的としないものもあるため、上演目的として書かれた脚本とは少しちがう。また、小説とは形式が異なる。舞台、映画、ドラマ、アニメなどにおいて、台詞を主体に「いつ、どこで、誰が、どうした」を表し、演出、演技、照明、音楽などを細かく指定したト書きを入れて作成する舞台作りの「脚(あし)」であり、重要な土台。ちなみに、脚色とは、戯曲、小説、漫画といった原作、あるいは事件、歴史上の人物や物語に粉飾を加えることによって、おもしろおかしくする、よりスリリングにする、深みのある人生など、イメージに合うように書き換えること。ストーリーのもととなる原作を持たず、作者オリジナルの書き下ろしを脚本と言い、原作ありきでアレンジしたものを脚色と言う。歌舞伎を代表とするように、日本では江戸時代から行なわれるようになった。

キャットウォーク

キャットウォーク(キャットウォーク)

高いところにある猫の通り道を言うが、ファッションショーではステージから客席に突き出した細長い舞台をモデルが闊歩すること。演劇の舞台では客席や舞台の天井裏などでスタッフが歩くための細い通路のこと。大きな劇場では高いところに緞帳(どんちょう)や照明が設置してあり、設備の点検や調整をするために天井から器具を吊るして通路を作って専門のスタッフが作業をする。また、演出上の理由で裏方がバトンを吊ったり、本番で照明をさわったりと細かい作業をすることも。どの俳優にどの場面でどの明るさの光を当てるか、より観客に作品の良さを伝えるために調整する。幅は大人がやっとひとり通れる程度で、ときには這いつくばらないと行けない場所もある。高いところで床から5〜7mあり、安全のために必要最小限の手すりが付いている。

狂言

狂言(キョウゲン)

能の合間に演じられる短い芸能で、大掛かりな舞台装置は使わず、対話を中心とした笑劇、人間の姿を滑稽に描いた喜劇。能と同じく猿楽から発展した伝統古典芸能で、2001年にユネスコの世界遺産(無形文化遺産)に登録された。織田信長、豊臣秀吉といった戦国の大名が愛したと言われ、ストーリーは庶民の日常を中心に、人間の本質や習性に鋭く切り込みを入れ、それを笑いに変えてしまう現代にも通じる普遍的な物語。主役をシテ、オモ、相手役をアドと呼び、登場人物は太郎冠者(たろうかじゃ)、船頭、医者、漁師、山賊、物売りなどの他に動物も多く、犬、猿、牛、馬、狸に加え、蚊や神、仏、鬼、閻魔(えんま)などバラエティ豊か。 江戸時代には大蔵流、鷺流(さぎりゅう)、和泉流(いずみりゅうの)の3つの流派があったが、存続しているのは前者の2つだけ。狂言を演じる役者を狂言師と言う。

切り口上

切り口上(キリコウジョウ)

江戸時代に行なわれた歌舞伎で、その日の演目が終わることを言葉で伝えること。演目が終わると、歌舞伎の興行権を持つ座元(ざもと)(「太夫元(たゆうもと)」とも言う)として、楽屋のすべてを取り仕切る「楽屋頭取(がくやとうどり)」などが裃(かみしも)姿で舞台の上に現れ、「まず今日(こんにち)はこれぎり」と述べた。人によって「まず今日はこれ切り」「まず今日はこれかぎり」「まず本日は此れ迄(これまで)」など多少言い方にちがいがある。その言い回しが一句ごとに区切られ、表情もいかめしかったことから、現在でも堅苦しく味気ないあいさつを指すようになった。また、歌舞伎で1日の興行の最後の一幕を「大切り(おおぎり)」と言う。物事の終わりを指すため、縁起をかついで「大喜利」とも書き、寄席の最後の出し物のことを言う。

禁止行為解除

禁止行為解除(キンシコウイカイジョ)

たくさんの人が集まる劇場で火災が起きると大きな災害となってしまうため、各自治体の消防条例にのっとり、舞台上で火気を使う場合は、ホール管理者の了解とともに舞台監督が管轄の消防署に「禁止行為解除承認申請」を事前に出さなければならない。その場合、火気の大小にかかわらずマッチ1本、タバコ1本、線香花火1本だけでも申請書を提出する。また、オイルを可燃してスモークを出すために使うスモークマシンも消防法に定める危険物になるため、申請書が必要となる。演出の都合で公演中に誘導灯を消す場合も誘導灯消灯計画書、警備要員編成表といった書類を提出する。提出後、消防署長が消防総監が定めた基準(解除の基準)に適合していると認めた場合に限り、例外として必要最小限の範囲で行なえるが、最近は規制が厳しくなってきている。

戯曲

戯曲(ギキョク)

一般的に脚本、台本と呼ばれる物だが、脚本、台本は上演されるために書かれた物に対し、戯曲は文学作品。ほとんどが上演目的だが、中にはレーゼドラマと呼んで味わうことを目的とし、上演を意図していない作品もある。戯曲をもとに上演をする場合、台詞などを手直しすると、それはもう戯曲ではなく、脚本となる。演劇を創る上での設計図のような役割を持つが、登場人物の心情や動きなど必要最低限の内容しか描かれていないため、台詞、舞台美術、音響効果などの演出に関するト書き(注意書き)を頼りに、作品が持つ世界を読み手が自由に感じ取り、想像をふくらませて、キャラクターが持つ人生観、生まれ育った背景、喜怒哀楽などを作っていくことができる。戯曲家は劇作家と呼ばれ、日本では演出家をかねていることが多い。

義太夫狂言

義太夫狂言(ギダイユウキョウゲン)

丸本歌舞伎(まるほんかぶき)とも言い、文楽、人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)のために書き下ろされ、のちに歌舞伎の中に取り入れた作品のこと。低く太く強い音色を奏でる独特の三味線(義太夫節に限り「太棹(ふとざお)」と呼ぶ)や琴に合わせて、義太夫が場面ごとの描写や登場人物の心情を語りで表現するナレーションのような役割を持つ。下座(げざ)で演奏されるため、観客から義太夫の姿は見えない。また、義太夫とは、江戸時代の浄瑠璃語りで、大阪の竹本義太夫がはじめた国の重要無形文化財を指す。流派のひとつで、浄瑠璃と言えば義太夫節のことを言う程の人気だった。歌舞伎では義太夫節を「竹本」と呼ぶ。小唄などを取り入れた豪快な節回しが特徴。「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」が有名。

黒衣

黒衣(クロゴ)

歌舞伎で舞台の進行や登場人物に介添えをする人のこと。後見(こうけん)とも言う。黒の木綿の衣服に黒い頭巾をかぶり、着替えを手伝う、小道具を渡す、片付けるなど仕事は多岐に亘り、舞台上で役者が演技をしやすいように補助をする。役者とのあうんの呼吸を必要とするため、世話をする役者の弟子がつとめることが多い。また、歌舞伎、演劇の世界では黒を無と意味することから、黒衣は見えていないものとする約束事があり、舞台では透明人間のように、決して目立たないよう役者の後ろや舞台装置の陰に隠れ、移動するときは音を立てずに素早く動き、演技の妨げにならないように細心の注意を払っている。背景が海や雪の場合は逆に黒い衣装だと目立ってしまうため、水色(水衣)や白(雪衣)に着替えて補助をする。

ケータリング

ケータリング(ケータリング)

もともとはパーティなどで飲食物を提供するイベント用語。演劇界では劇場での弁当の手配を中心に、楽屋でスタッフが必要とするお茶やお菓子、打ち上げのことも言う。お客さんからは見えないが、舞台を支える重要な仕事のひとつ。上演当日はリハーサルなどがあり、スケジュールの都合上、スタッフの外出が不可能、または有名俳優を外出させない、地方公演では食事をする店が分からない、時間節約のためなどの理由でケータリングのシステムが導入された。スタッフ全員揃っての休憩は不可能なので、ケータリング担当者は照明、音響、俳優などそれぞれの人数の確認やスケジュールを把握し、時間を計算して手配する必要がある。スタッフが飲食によって疲れを癒すつかの間の時間なので、細心の気配りや気の利いた弁当、お菓子をチョイスするセンスも求められる。

稽古

稽古(ケイコ)

練習のこと。台本を見ながらだいたいの動きを追い、台詞の読み合わせをする「半立ち稽古」、本番で手にする小道具に見立てたものを持ちながら動作を加えて練習する「立ち稽古」、演出家の意向で重点的に稽古をする必要がある部分を抜き出して行なう。または、演出家が不在の場合、できる範囲で行なう「抜き稽古」、稽古場で行なう最終段階の「総稽古」、実際に舞台で行なう「舞台稽古」、舞台転換のための「転換稽古」、本番と同じ舞台装置で行ない、立ち位置やきっかけ、段取りの確認をする「場当たり稽古」など、稽古にも種類がある。中でも「舞台稽古」は、これまで狭い稽古場でやってきたことを実際の舞台で演じるため、広さや立ち位置が変わる、客席から見えないなどの問題点が出てくる。演出家、俳優をはじめとしたスタッフが軌道修正するための大事な稽古となる。

蹴込み

蹴込み(ケコミ)

地面に対して垂直になる部分のこと。階段の踏み板と踏み板の間にある縦の部分、側面、または、平台、箱足などで組んだ段差のある大道具の側面、階段の側面などに蹴込みを作ることによって、段差のすき間を隠し、演技をしている俳優の足が入らないように工夫する。例えば、箱足や開き足を使った場合、客席から段差部分のすき間や足が見えてしまうので、蹴上げ面と呼ばれる部分に布やパネル、発泡スチロール、板などですき間を隠す。建築用語では補強を指すが、舞台上では段差の側面を覆い、客席からは見えないようにすることが目的のため、補強としての役割はほとんどない。一見コンクリートに見えるが、実はベニヤ板や発泡スチロール、布などに色づけをして、本物に似せて作られることもある。また、段差が1尺(=30.3cm)の場合は「尺蹴上げ」と言う。

ケレン

ケレン(ケレン)

「宙づり」「早替り」「引抜(ひきぬき)」といった観客がびっくりするような奇抜な仕掛けをした演出のこと。現在でははったりをきかせたり、ごまかしを指す「外連味(けれんみ)」のもととなっている。「宙づり」は「義経千本桜」の「川連法眼館(かわつらほうげんやかた)」の段での狐(きつね)の格好をした俳優が空へ飛び立つシーン、「早替り」は水中や舞踊中に俳優の衣装が一瞬にして替わる、 「引抜」は留めてある仕付け糸を抜き去ることで上着を着替えること。「東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)」では、死体が表裏につけられ、さらに戸板の穴から顔だけを出せる仕掛けの「戸板返し」、長兵衛が仏壇の中に引き込まれてしまう「仏壇返し」、提灯から小岩の顔が出てきたかと思いきや、そのまま上へと移動していく「提灯抜け」など、観客の背筋をぞっとさせる仕掛けがいくつも用意されている。

下座音楽

下座音楽(ゲザオンガク)

歌舞伎の効果音。お芝居に合わせて舞台の下手(しもて)にある黒御簾(くろみす)で演奏される。 黒御簾音楽、 陰囃子(かげばやし)とも呼ばれる。大きく分けると、三味線などで伴奏される歌詞のついた曲「唄」、三味線などで演奏される「合方(あいかた)」、鼓、笛、太鼓などで表現する「鳴物」の3種類があり、全部で800以上の曲目がある。幕開け、登場人物の出入り、縁切り、遊郭、殺し場といった場面や、場面転換をするときなどに演奏され、時代の様子、情景、登場人物の性格、心の動きを長唄や音で表現して演出効果を高めていく。また、役者のせりふや動作に合わせて生演奏をするため、舞台の進行を把握し、役者と息を合わせながら行なうことが求められる。下座音楽のCDもいくつか発売している。

ゲネプロ

ゲネプロ(ゲネプロ)

語源はドイツ語のゲネラルプローベ【Generalprobe】から。ゲネラル【General】は総合的な、プローべ【probe】は稽古の意味で、演劇、オペラ、ミュージカルなどを上演する劇場で、メイクや衣装をはじめ、照明、音響、舞台装置すべてを本番同様に行ない、最終チェックをする舞台稽古のこと。稽古場ではこれまで仮の衣装や仮の大道具で稽古をしていたのが、ここでは舞台美術も入る。また、本番と同じように流れていくので、スタッフ全員緊張感を持って行なう。予算の関係上、初日の前日に行なわれることが多いが、作品の完成度によって数日行なわれることもある。オーケストラの場合はプログラムの一部を割愛して行なう場合がある。宣伝のためにマスコミに向けて行なうこともある。英語では本番と同じ衣装を着ることからドレスリハーサル【dress rehearsal】と言う。

後見

後見(コウケン)

黒衣(くろご)のこと。法律用語の「後見人」と同じような意味を持ち、仕事は芝居の途中で役者に小道具を渡す、片付ける、せりふを忘れた役者には舞台袖からせりふをこっそりと教える、着物の早着替えの手伝いなど。ほとんどが役者の弟子がつとめる。また、基本は黒の衣服に黒い頭巾をかぶって存在を見えないものとしているが、海や雪が背景になっている演目のときは「雪衣(ゆきご)」と呼ばれる白装束や「水衣」など、景色と同じ色の衣服を着て行なう。さらに、「歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)」をはじめとした様式性の高い演目では、鬘(かつら)と裃(かみしも)を着て役者の手助けをする。この役割をする人を「裃後見(かみしもこうけん)」と言う。 裃後見は、役者にトラブルがあったときなどに代役をつとめられる程の者でなければならない。後見よりも熟練した腕が必要とされる。

香盤表

香盤表(コウバンヒョウ)

出演する俳優の役名や登場、退場するシーンの一覧が書いてあり、スタッフが持っている物。シーンごとにナンバーがふってあり、このシーンでは雪を降らす、このシーンではこの俳優が登場する、このシーンでは小道具でドライヤーを用意する、衣装を替えるなど、舞台の流れや必要なものが一目で分かるようになっている。もともとは中国の線香を立てる台を指し、四角い升に線香を立てる穴が開いているところが、出番のシーンには升目に○を付ける香盤表と似ていることから名付けられた。発祥は歌舞伎から。香盤表を作ることで作品全体の流れを全員が把握し、それぞれの役割を知ることができるため、トラブルも少なく、本番もスムーズに運ぶ。映画、テレビ番組でも同じような様式で香盤表を使う。また、劇場の客席の見取り図も香盤と呼ぶ。

小返し

小返し(コガエシ)

ひとつのシーンやひとつの動き、ひとつの台詞を何度も何度も繰り返して稽古をすること。例えば同じ台詞を言うにもトーンを変える、視線を変える、気持ちを込めるなど少しずつちがう演技を工夫しながら試し、演出家がイメージする世界と一致する、配役の心情をつかむ、芝居の流れにぴったりはまる、そして、納得がいくまで繰り返す。舞台経験の少ない若手俳優に対して行なうことが多く、俳優に必要な強靭な精神力と、演技の精密さ、間の取り方などが養われる。また、演出家が俳優の才能をさらに引き出す、台詞を直す、音響や照明とのきっかけのタイミングを合わせるために行なうこともある。振り付けがある場合も同様に、出演者の息が合い、きれいに揃うまで、細かく詰めて繰り返し稽古をする。単に「返し(かえし)」と言う場合もある。

杮落し

杮落し(コケラオトシ)

新築または改装した劇場で行なう最初の公演のこと。杮(こけら)とは、木を削るときに出る削りくずのことで、建物が完成したときに屋根などに残った「杮」を落としてきれいにしたことから、劇場などの新築での初公演に使うようになった。「杮(こけら)」は「柿(かき)」と字が似ているが、「柿(かき)」は鍋蓋と巾にすき間があるのに対し、「杮(こけら)」は鍋蓋から巾まで縦棒が突き抜けてつながっている。杮落し公演は劇場の特性に合ったものを行なう。出演者は大物が多く、歌舞伎の言葉で「こけら落しを見ると寿命が延びる」言われることから、来場者数も多い。準備公演をいくつか行なったあと、正式に杮落し公演が行なわれることもある。

小屋

小屋(コヤ)

芝居小屋とも呼ばれるように、劇場のことを指す。劇場の大小とは関係なく「小屋」と呼ぶ。また、「小屋入り」とは、舞台装置のセッティングや舞台稽古など、本番までの作業のこと。小屋入り2日目、小屋入り3日目と言う。小屋入り初日は舞台上に大道具を設置する、照明、音響のスピーカーを設置するといった舞台の設営を行なう。その後、稽古場ではできなかった舞台装置や照明、音響を入れての場当たり稽古、そして、本番さながらの衣装でゲネプロを行なう。初日の幕が上がることで小屋入りが一段落するが、千秋楽が終わり、お客さんが劇場から出ると、すぐに「バラシ」と呼ばれる撤収作業がはじまる。翌日から新たな公演が入っている劇場に迷惑をかけないよう、または、バラシのために1日余分に劇場を借りると使用料がかかってしまうので、その日のうちに作業を終える。舞台装置などを運び出し、掃除を終えて、小屋入りが終了する。

コロガシ

コロガシ(コロガシ)

舞台床に照明器具を置き、足もとから光を照らすこと。フットスポットライトと言う。また、音響ではウェッジモニター、フットモニター、ころがしモニターを指し、マイクをスタンドに装着せず、床にそのまま置いておくことをころがしマイクと言う。俳優の足もとから光を当てることにより、役柄が持つ怪奇的、または、ミステリアスな内面を表現することができる。また、「わらう」は床に転がした照明や音響をはじめ、道具を撤去するときに使う。「はける」は道具に対しても使うが、主に俳優が舞台からいなくなること。「はける」は漢字で捌けると書くことから、水がたまらずに流れる、物が売りさばかれるの意味を持ち、俳優が舞台袖にはけることで、とどこおりなく舞台が流れていくことを表している。

殺す

殺す(コロス)

照明や音響、大道具などが本番中に倒れたり落ちたりしないよう、しっかりとロープやガムテープ、釘などを使って固定すること。もし本番で照明や舞台装置の位置がずれたり、大切なシーンで背景として描かれていた大道具が倒れてしまったら、これまで創り上げてきたせっかくの舞台が台なしになってしまうため、動かない物は動かないようにしておくことを指す。言葉の響きによってスタッフ間に緊張感が走り、細心の注意をはらうようになる効果もかねている。また、セッティングしてあるマイクや照明を使わずにいる状態のことも「殺す」と言う。生かすの反対の意味で、使うべきではないときにはスイッチを切って殺しておくこと。建築用語では意味が少し異なり、まだ使える木材などの材料を撤去せず、コンクリートでそのまま埋めてしまうこと。埋め殺しとも言う。

こんぴら歌舞伎

こんぴら歌舞伎(コンピラカブキ)

香川県仲多度郡琴平町に1835年(天保6年)に建てられた日本最古の芝居小屋「金丸座(かなまるざ)」の通称で旧金毘羅大芝居(きゅうこんぴらおおしばい)とも言う。 1970年(昭和45年)に国の重要文化財の指定を受け、1976年(昭和51年)に復元されたことによって江戸時代の姿に戻った。また、2003年(平成15年)に行なわれた耐震構造補強工事の際、江戸時代に用いられた仕掛け「ブドウ棚」「かけすじ」の痕跡が発見され、これらの仕掛けも復元された。毎年、中村吉右衛門、中村勘三郎、坂東玉三郎、市川染五郎らの豪華な歌舞伎役者による公演が行なわれる。ちなみに、明治時代に地方の素人役者によって演じられ、そのまま地方に根付いた歌舞伎を「地歌舞伎(かぶき)」「素人歌舞伎(しろうとかぶき)」「農村歌舞伎」と言う。神奈川県、兵庫県、岐阜県の東濃地方が日本三大地歌舞伎と呼ばれているが、北海道から九州まで今も約190ヵ所が残る。

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