京都の文化芸術拠点のひとつ
ロームシアター京都は、京都府京都市左京区にある文化ホールです。その歴史はふるく、1960年に京都会館として開館しました。設計は、東京文化会館も手掛けた戦後モダニズム建築の巨匠・前川國男氏によるものです。50年に渡り市民に愛された後、2016年に建物価値を継承する形で「ロームシアター京都」と名前もあらたにリニューアルオープンしました。メインホールは2000人ほどの収容をほこる劇場で、クラシックコンサートやバレエやオペラなどの舞台公演が行われています。圧巻の4層バルコニー構造で、朱色の布地の客席がとても印象的です。700席ほどの中ホールであるサウスホールは、1,2階席と左右のバルコニー席が舞台を囲むように配置されていて、2階席後方でも舞台との距離がとても近く感じます。舞台床は取り外しや組み立てが可能とのことで、様々な舞台機構を利用した演出を楽しむことができます。正面前方席は舞台が見やすく当然良いのですが、私は、サイドから違った角度で観たり、後方席で全体を俯瞰したりなど、色々な見方を堪能するのが好きです。サウスホールの座席はグレー系でシックな雰囲気です。もうひとつ、メインホールの地下にノースホールという小ホールがあり、リハーサル室としての利用や、イベントに使用されています。他にも、ブック&カフェ、レストランがあり、舞台観賞の前後、あいまに小休憩や食事ができます。市営地下鉄東西線の東山駅から徒歩10分ほどの立地です。駅からは平安神宮の大鳥居を目指して進み、岡崎公園に沿って歩くとたどり着けとてもわかりやすいです。バス路線も複数ありアクセス便利です。岡﨑公園と隣接した広場ではイベントが開催される時がありとても賑わいのある場所となっています。また、二条通りから冷泉通りまで南北に通り抜けできる共通ロビー空間があり、このような通りからも見える公共空間が様々にあることから地域に開かれた施設だと思います。




