ふかふかの椅子
大須演芸場は、大須観音からすぐ近くにある、老舗の演芸場です。今から5年くらい前に建物の老朽化もあり、一度閉館しているのですが、その後改修して、今ではとても快適な演芸ホールとなっています。椅子もふかふかの布張りなので、長い公演でも腰が痛くなりませんでした。
1階席が130人くらい、2階席が50人くらい収容できるホールです。
毎年11月になると、知人から寄席のチケットを頂く機会があり、落語や講談を聞きに行っています。改修前から恒例行事となっていて、本当に毎年楽しみです。
初めてチケットをいただいた時は、落語に興味もなく、それまで一度も生で落語をきいたこともなかったため、正直なところ楽しめるのか不安でした。実際に講演が始まると本当に面白く、また、落語家さん達の話術に感心するばかりでした。7年くらい前には、今「笑点」の司会をしている春風亭昇太さんが、若手として演目を披露したり、漫才コンビの「ナイツ」も登場したりしていました。今ではみなさん出世して、なかなか地方の芝居小屋ではお目にかかれませんよね。
今年も期待の若手落語家さんが演目を持っていて、本当に面白かったです。昔昔亭 A太郎さんという方で、さすが若いだけあって、YouTube配信やブログもしていらっしゃるそうです。今回私が見た寄席では、トリが女性講談師の神田陽子さんという方でした。
落語と違って、講談は「落ち」がないためあまり面白くないと思い込んでいたのですが、語りの技術のすばらしさに、最後は感動して涙が出そうでした。女性らしい朗らかさがあるのに、その迫力はイカツイ男性講談師に負けていませんでしたよ。
14時30から17時までの寄席だったので、途中でお腹がすくといけないと思い、サンドウィッチを持参して行ったのですが、次から次へと魅力的な演目が続くので、食べるタイミングをなくしていました(笑)
2時間30分の間、たっぷり笑って、感動して、前売りチケットは1300円です。大須観音へお買い物や観光に来た際には、大須演芸場の公演スケジュールをチェックしてみて下さい。